物部
もののべMononobe
全国5373位 ・ 約1,920人
物部(もののべ)は、神別第一の大族で、その族長である物部氏の祖と伝えられる饒速日命の当時、すでに一大民衆を包括していたようである。
3件の公開家系図に 4人
基本情報
- 読み
- もののべ
- ローマ字
- Mononobe
- 全国順位
- 全国5373位
- 推計人数
- 約1,920人
算出方法
上位100位は明治安田生命「全国同姓調査」(2018年・契約者約655万人)の占率、101位以下は全国の電話帳登録件数(城岡啓二・村山忠重「日本の姓の人口順のデータ」)の割合を、総務省統計局「人口推計」の総人口にあてはめた推計値です。実際の戸籍上の人数とは異なります。
都道府県別の順位は各県の上位5姓まで公表されています。
ローマ字で書くと
物部をローマ字で書くときの綴りです。読みをヘボン式でそのまま写した形と、パスポートの表記を並べています。
Mononobe読みをそのまま写した形
パスポートのヘボン式では、のばす音(長音)を省いて書きます(さとう→SATO)。ただし「まつうら」のように、のばす音か語の切れ目かが読みだけでは決まらない綴りもあるため、省いた形は末尾がお段+「う」の名字にだけ出しています。正式な綴りは申請先の規定をご確認ください。
名字の由来をたどる
由来は本によって説が分かれます。このサイトは解説を書かず、姓氏研究の定番『姓氏家系大辞典』(著作権の保護期間満了)の項をそのまま引きます。
ゆかりの地
- 筑後国(福岡県)
- 河内国(大阪府)
- 尾張国(愛知県)
引用した『姓氏家系大辞典』の本文に出てくる地名を、現在の都道府県に読み替えたものです。いま全国のどこに多いかを示すものではありません。
物部(もののべ)は、神別第一の大族で、その族長である物部氏の祖と伝えられる饒速日命の当時、すでに一大民衆を包括していたようである。その原住地は詳らかでないが、私の研究の範囲では筑後平原と考えられ、高良社はその氏神と推定される。このことは拙著「日本古代史新研究」および「神道史」「氏神の発達」「高良神社志」、本書の「投馬」「高良」などの項を見よ。 古典の伝えるところによれば、神武天皇の御東征以前、饒速日命はその部族を率いて大和(奈良県)に移った。その道筋については何の伝えもないが、後の物部族の分布から見れば、筑後川に沿って九州の東海岸に出て、四国の北岸を縫って畿内地方に達し、河内(大阪府)あるいは熊野から大和に入ったものと考えられる。 物部氏・尾張氏の本系帳をもとに編纂されたと考えられる「旧事紀」の天孫本紀によれば、饒速日命に二子があり、長男を天香語山命、次男を宇摩志麻治命とし、神武紀に見える熊野の高倉下をもって前者の別名とする。私は長くこの記事を疑い、「姓氏録」に基づいて「旧事紀」の作為的な部分の顕著なものと断じていたが、その後、神剣および熊野の調査により、高倉下は物部の一族の中の人であることを知った。 その一端は拙稿「氏神の発達」で述べた。なお別に詳しく述べる機会もあるだろう。とにかく、高倉下が神武天皇に捧げ奉った霊剣は実に物部氏の氏神であって、後に石上神宮に奉祀し、その分社は物部族の分布地にきわめて多い。
本文の地名のうしろの小さな( )は、その旧国名がいまのどのあたりかを示したものです(訳に添えたもので、原文にはありません)。
原文(文語体)を見る
物部モノノベモノベ神別第一の大族にして、その族長たる物部氏の祖と傳へらるゝ饒速日命當時、既に一大民衆を包括せしが如し。その原住地は詳かならざれど、予單の研究範圍內に於いては、筑後平原と考へられ、高良社は其の氏神と推定さる、事は拙著日本古代史新研究、及び神道史、氏神の發達、高良神社志、及び本書投馬、高良等の條を見よ。而して古典の傳ふる處に據れば、神武天皇御東征以前、饒速日命は其の部族を率ゐて、大和に移れり。その道筋については何等の傳へもなけれど、後の物部族分布より見れは、筑後川を淵りて、九州の東海岸に出で、四國の北岸を縫ひて、畿内地方に達し、河内、或は熊野より大和に入りしものと考へらる。而して物部氏、尾張氏の本系帳を基として編纂されしと考へらるゝ舊事紀の天孫本紀に據れば、饒速日命に二子あり、長を天香語山命とし、次を字摩志麻治命とし、神武紀に見ゆる熊野の高倉下を以つて、前者の亦の名とす。予輩は永く此の記事を疑ひ、姓氏錄に基きて舊事紀の爲作的部分の顯著なるものと斷ぜしが、其の後、神劍、及び熊野の調査により、高倉下は物部旅中の人なるを知れり。その片々は拙稿「氏神の發達」にて云へり、猶ほ別に詳述する機あらん。兎に角、高倉下が、神武天皇に捧げ奉れる師靈の神劔は實に物部氏の氏神にして、後に石上神宮に奉祀し、その分社は物部族の分布地に極めて多し。
太田亮 著 / 国民社(昭和17〜19年)・全6巻
原文は文語体のため、現代語に訳したものを載せています(内容は足していません)。引用はその項の書き出しを、文の切れ目まで載せたものです(「……」は、原文の行が崩れていて読み取れない箇所を省いた印)。原文は機械で読み取った文字で、誤字や判読できない字(〓→○)が混じります。正確なところは原典のページでお確かめください。
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